高等 植物におけるリン酸リレー情報伝達とホルモン応答の分子基盤

名古屋大学 大学院 生命農学研究科 教授

水野 猛 氏


研究領域における業績や、発明・発見の内容

サイトカイニンは高等植物の生長と分化を制御する重要な植物ホルモンの一種である。 50 年ほど前にこのホルモンが発見されて以来、細胞にあるホルモン受容体とそれを介した細胞内情報伝達機構を明らかにしようと多くの研究者が永年にわたり努力してきた。残念ながら、関連した研究は遅々として進まなかった。しかし、この数年間の私たちや他の研究者の努力により、モデル高等植物シロイヌナズナに関する研究から「ある特定のヒスチジンキナーゼ」がサイトカイニン受容体であることが 明らかされた。私たちは同時に、このタンパク質リン酸能をもつホルモン受容体を介したリン酸リレー情報伝達経路こそがサイトカイニン細胞初期応答機構の本質であることを示す多くの分子レベルの知見を報告してきた。これらの知見は植物ホルモン研究の新しいランドマークとなるであろう。


この研究に関して獲得した研究資金や学術賞

  • 平成12年-16年 文部科学省研究補助金「特定領域研究」、領域代表者
  • 平成13年-17年 文部科学省研究補助金「特別推進研究(COE)」、課題分担者
  • 平成14年-18年 文部科学省研究補助金「21世紀研究拠点形成COEプログラム」、拠点リーダー
  • 平成13年-15年 文部科学省研究補助金「基盤研究(B)」、研究代表者
  • 平成16年-19年 文部科学省研究補助金「基盤研究(A)」、研究代表者
  • Plant Cell Physiology 論文賞(2001)
  • Bioscience Biotechnology Biochemistry 論文賞(2003)
  • 日本農芸化学会賞(2004)

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