トムソン:2006年ノーベル賞の有力候補者を発表

-科学の進歩に多大な貢献を果たした27名のThomson Scientific Laureates-

2006年9月6日(JST)
米国ペンシルバニア州フィラデルフィア/英国ロンドン発
*米国時間9月5日に発表されたプレスリリースです。

2006年ノーベル賞受賞者発表に先立ち、トムソンはノーベル賞受賞の可能性のある研究者として、2006 Thomson Scientific Laureates (トムソンサイエンティフィック栄誉賞)をここに発表します。

「物理学」、「化学」、「医学・生理学」、「経済学」の各 ノーベル賞分野において、最も影響力のある研究者のリストが、毎年、トムソンサイエンティフィックの研究ソリューションである ISI Web of Knowledge からのデータによって定量的に決定されています。これらの影響力の高い研究者は、Thomson Scientific Laureates として名付けられ、その著作の総被引用数から、今年あるいは近い将来におけるノーベル賞候補として予想されました。2002年以来、Thomson Scientific Laureates として発表された27名のうち、4名がノーベル賞を受賞しました。7分の1以上の的中率です。これまでトムソンが様々な形で取り上げてきた研究者のうち、ノーベル賞を受賞した方々のリストはこちらでご覧になれます。

「論文の引用とは、先行研究を明示して先駆者への敬意を表する行為であり、学術分野における影響度を直接的に反映するものです。」と、トムソンサイエンティフィック、チーフ・サイエンティストのヘンリー・スモールは述べています。「過去30年以上にわたるISI社での研究によって、学術論文の被引用数と、ピア・エスティーム(同分野の研究者からの敬意)には、強い相関関係があることが分かっています。したがって、同じ分野の研究者からそのような信望を得ている研究者は、様々な賞や名誉に推薦されることが多いのです。」

トムソンサイエンティフィックはノーベル賞有力候補者を毎年決定するための定量的なデータを有する唯一の組織です。Thomson Scientific Laureates は、過去20年以上にわたって彼らが出版した学術論文の被引用数に基づいて、各分野の上位0.1パーセントにランクする研究者たちです。

2006 Thomson Scientific Laureates の選考にあたって、主なノーベル賞の分野に相当する総被引用数とハイインパクト論文の数が調査されました。これらのデータは、ノーベル委員会による注目に値すると考えられるカテゴリ(物理学、化学、医学・生理学、経済学)に振り分けられました。これらの判断基準により、各分野において、特に注目すべき研究領域のリーダーと目される候補者が選ばれました。詳細はこちらでご覧ください。

ノーベル賞4分野について、2006 Thomson Scientific Laureatesを発表します。


Physics<物理学>

トピック:インフレーション理論の構想(Guthによる)と、その後のさまざまな改良(主にLinde、Steinhardtによる)への貢献に対して

Alan H. Guth
Victor F. Weisskopf Professor of Physics, Massachusetts Institute of Technology
Cambridge, MA, USA (米国)
Andrei Linde
Professor of Physics, Stanford University, Stanford, CA, USA (米国)
Paul J. Steinhardt
Albert Einstein Professor of Science
Departments of Physics and of Astrophysical Sciences
Princeton, NJ, USA (米国)

2007 NOBEL PRIZE WINNER!

トピック:重要で活発な研究分野を確立し、高密度情報蓄積の飛躍的進歩を導いた巨大磁気抵抗効果(Giant Magnetoresistance Effect:(GMR))の発見に対して

Albert Fert
Professor of Physics
University of Paris-Sud
Orsay, France (フランス)
Peter Grünberg
Professor, Institute of Solid-State Physics
Julich Research Center
Julich, Germany (ドイツ)

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トピック:世界中で高速光ファイバー通信ネットワークに革命をもたらしたエルビウム添加ファイバー増幅器(EDFA)の開発に対して

Emmanuel Desurvire
Director
Alcatel Technical Academy
La Ville du Bois, France (フランス)
中沢 正隆
東北大学
電気通信研究所
教授(日本)
David N. Payne, FRS
Professor and Director
Optoelectronics Research Centre
University of Southampton
Southampton, UK ( イギリス )

Chemistry<化学>

トピック:DNA、RNA、たんぱく質などよりも小さな低分子を用いて細胞回路と信号の伝達経路を解明、修正し、新しい重要な生化学分野の推進力となった先駆的な研究に対して

Gerald R. Crabtree
Professor of Pathology and Developmental Biology
Stanford University School of Medicine Stanford, CA, USA
Howard Hughes Medical Investigator (米国)
Stuart L. Schreiber
Morris Loeb Professor and Chair of the Department of Chemistry and Chemical Biology
Harvard University
Cambridge, MA, USA
Howard Hughes Institute Investigator (米国)

トピック:有機金属化学および触媒に関する多くの影響力のある研究と、驚くべき電気的・機械的・界面的・光子的特徴を持つ新しい物質の研究に対して

Tobin J. Marks
Vladimir N. Ipatieff Professor of Catalytic Chemistry and Professor of Material Science and Engineering, Department of Chemistry
Northwestern University
Evanston, IL, USA (米国)

トピック:広範囲にわたる有機合成化学への貢献、特に商業的にも人間の健康にも影響を及ぼす重要な天然生成物の合成に対して

David A. Evans
Abbott and James Lawrence Professor of Chemistry
Department of Chemistry and Chemical Biology
Harvard University
Cambridge, MA, USA (米国)
Steven V. Ley, CBE, FRS
BP [1702] Professor of Organic Chemistry University of Cambridge
Cambridge, UK, and Fellow of Trinity College (米国)

Physiology or Medicine<医学・生理学>

トピック:細胞内で遺伝子および代謝形質転換を編成する多様な核内ホルモン受容体の解明に対して

Pierre Chambon
Former Director
Institute of Genetics and Molecular and Cellular Biology
Universite Louis Pasteur
Strasbourg, France; and Professor, College de France
Paris, France (フランス)
Ronald M. Evans
Professor and March of Dimes Chair in Molecular and Developmental Biology Salk Institute for Biological Studies
La Jolla, CA, USA
Howard Hughes Medical Institute Investigator (米国)
Elwood V. Jensen
John and Gladys Strauss Professor of Cancer Research
Vontz Center for Molecular Studies
University of Cincinnati Medical Center, Cincinnati, Ohio, USA; Charles Huggins Distinguished Service Professor Emeritus, University of Chicago, Chicago, IL, USA (米国)

2007 NOBEL PRIZE WINNER!

トピック:哺乳類の遺伝子解明に革命をもたらし、人間の遺伝疾患の直接治療(体細胞遺伝子治療)の希望を抱かせる、「遺伝子標的法」として知られる相同組み換え技術への貢献に対して

Mario R. Capecchi
Distinguished Professor of Biology and Human Genetics and Co-Chairman
Eccles Institute of Human Genetics, University of Utah
Salt Lake City, UT
Howard Hughes Medical Investigator (米国)
Sir Martin Evans, FRS
Director of the School of Biosciences and Professor of Mammalian Genetics
Cardiff University
Cardiff, Wales, UK (イギリス)
Oliver Smithies
Excellence Professor, Department of Pathology and Laboratory Medicine, University of North Carolina School of Medicine
Chapel Hill, NC (米国)

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トピック:DNA指紋鑑定法の先駆的な発明と、法医学的分析や遺伝疾患、ヒトゲノムの変異についての医学的研究・理解にいたるまでの実用化に対して

Sir Alec J. Jefferys, FRS
Professor
Department of Genetics
University of Leicester
Leicester, UK (イギリス)

Economics<経済学>

2008 NOBEL PRIZE WINNER!

トピック:国際貿易理論への貢献に対して

Paul Krugman
Professor
Department of Economics and Woodrow Wilson School
Princeton University
Princeton, NJ, USA (米国)

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Jagdish N. Bhagwati
University Professor, Department of Economics, Columbia University
New York, NY, USA (米国)
Avinash K. Dixit
John J. F. Sherrerd ’52 University Professor of Economics
Department of Economics
Princeton University, Princeton, NJ, USA (米国)

トピック:情報技術への投資と経済成長、また計量経済学で広く応用される技術のモデル化に関する貢献に対して

Dale W. Jorgenson
Samuel W. Morris University Professor, Department of Economics
Harvard University
Cambridge, MA, USA (米国)

2009 NOBEL PRIZE WINNER!

トピック:取引費用の経済学、契約、インセンティブとコーポレートガバナンスなどに関する貢献に対して

Oliver E. Williamson
Edgar F. Kaiser Professor Emeritus of Business, Economics, and Law
Haas School of Business and Department of Economics
University of California Berkeley
Berkeley, CA, USA (米国)

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2016 NOBEL PRIZE WINNER!
Oliver D. Hart
Andrew E. Furer Professor of Economics
Harvard University
Cambridge, MA, USA (米国)
Bengt R. Holmstrom
Paul A. Samuelson Professor of Economics and Chairman
Department of Economics
Massachusetts Institute of Technology
Cambridge, MA, USA
joint appointment with MIT’s Sloan School of Management (米国)

ノーベル賞のサイトへ

研究トピックなど、候補者についての詳細情報は、トムソンサイエンティフィックのノーベル賞ウェブサイトでご覧ください。ウェブ投票を通じてノーベル予想に参加したり、これまでの候補者に関する情報や、トムソンサイエンティフィックの分析プロセスをご覧いただくことができます。今回の分析に携わったResearch Services Group、David Pendleburyのインタビューがポッドキャストでお聞きいただけます。


トムソンコーポレーションについて

トムソンコーポレーション は、企業や大学・専門家集団に総合的情報ソリューションを提供するグローバル・リーダーです。トムソンは法律、税、会計、金融、高等教育、参考資料、企業向けトレーニング、アセスメント、科学研究やヘルスケアなどの分野における2,000万人以上のユーザに、付加価値のある情報やソフトウェアツール、アプリケーションを提供しています。本社は米国コネチカット州スタンフォード、従業員数は約40,000人。およそ130ヵ国へサービスを提供しています。弊社の普通株は、ニューヨークおよびトロントの株式市場に上場されています(NYSE: TOC; TSX: TOC)。

トムソンサイエンティフィックについて

トムソンサイエンティフィック は、トムソンコーポレーションの1事業部です。研究段階からその開発プロセスにいたるまでの科学・技術情報のインフォメーション・ソリューションプロバイダーとして、世界最大級の特許および学術文献情報データベース・分析システムを提供しております。


情報出所 : トムソンサイエンティフィック(Thomson Scientific)
2006年9月5日

弊社の予想が的中しました!

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担当:熊谷
〒107-6119
東京都港区赤坂5丁目2番20号
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TEL: 03-4589-3102
E-mail

トムソン・ロイター引用栄誉賞

掲載記事

  • ノーベル賞候補に中沢・東北大教授、米民間会社が予測(読売新聞 2006年9月6日)
  • ノーベル賞予想 中沢教授の名も-米トムソン選出(毎日新聞 2006年9月6日)

過去のノーベル賞候補予想
プレスリリース