ポストペロフスカイト相転移の発見と地球の最下部マントルの研究

廣瀬 敬 氏 リサーチフロント

東京工業大学 大学院理工学研究科
地球惑星科学専攻 教授

廣瀬 敬 氏

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研究領域における業績や、発明・発見の内容

地球の内部はどのような物質から出来ているのか、という問題は、固体地球科学のもっとも重要な課題のひとつである。しかしながら、地球の深部は超高圧高温の世界であり、実験がきわめて困難であったがゆえに、特に超深部の物質の状態はこれまでほとんど理解されていなかった。我々のグループは、世界の先頭に立って超高圧高温の発生に関する技術開発を行ってきた結果、最近になってマントル最深部に相当する125万気圧・2500度を超える超高圧高温実験に成功するとともに、MgSiO3ペロフスカイト相からポストペロフスカイト相への相転移を発見するに至った。ペロフスカイト型構造は高密度な構造としてよく知られたものであるが、より稠密なポストペロフスカイト相の存在は理論的にもまったく予測されていなかった。このポストペロフスカイト相は、深さ2600-2900kmに位置する最下部マントルの主要鉱物と考えられる。この発見により、地球内部のもっとも不明な領域とされていたマントル最下部層の理解が現在飛躍的に進みつつある。


研究費補助金、受賞歴等(最近5年間)

  • 平成18-20年度 文部科学省 科学研究費補助金 基盤研究(A)
  • 平成15-17年 文部科学省 科学研究費補助金 若手研究(A)
  • 平成18年度 井上学術賞受賞
  • 平成17年度 文部科学大臣表彰 若手科学者賞受賞

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