臓器の動きに関する精度を高めた4次元放射線医療

白土 博樹 氏 リサーチフロント

北海道大学 大学院医学研究科
病態情報学講座 放射線医学分野 教授

白土 博樹 氏


研究領域における業績や、発明・発見の内容

われわれは呼吸などで体内で動く腫瘍の放射線治療を正確に行なうために、腫瘍近傍に刺入した2mmの金マーカーの位置を2台の透視装置とパターン認識技術で0.033秒毎に把握し、あらかじめCTで計画した位置に腫瘍が存在する間だけ照射する「動体追跡放射線治療装置」を開発した。その後、肝臓、前立腺など臓器の動きに関する精度を高めた「4次元放射線治療」を提唱した。現在、世界中で臓器の動きに関する精度を高めた放射線診断や放射線治療が進みつつあるが、その場合、体内の動きに関しては、われわれが動体追跡放射線治療で築いた体内の臓器の動きのデータベースが世界標準となっている。また、治療中に金マーカーの位置をリアルタイムに把握できるのはいまだわれわれの開発した装置のみであり、今後、日本を中心とした発展が期待されている。


研究費補助金、受賞歴等(最近5年間)

  • 平成18-19年度 科学技術振興調整経費・先端融合領域イノベーション創出拠点の形成「未来創薬・医療イノベーション拠点形成」研究分担者
  • 平成18-19年度 文部科学省 科学研究費補助金 基盤研究(A) 一般 「相互作用放射線治療」 研究代表者
  • 平成17-19年度 文部科学省 科学研究費補助金 特定領域研究 「4次元定位放射線治療の基礎」(課題番号 17016002)研究代表者
  • 平成16年度 文部科学省 科学研究費補助金 特定領域研究 「非可視微小癌に対する次世代マイクロビーム放射線治療」 (課題番号 1602307) 研究代表者
  • 平成15-19年度 文部科学省 科学研究費補助金 基盤研究(A) 一般 「早期の癌に対する標準的放射線治療方法確立のための研究」 研究分担者
  • 平成15-19年度 厚生労働科学研究費補助金(効果的医療技術の確立推進臨床研究事業)転移性腫瘍に対する標準的治療法確立に関する研究 「転移性脳腫瘍に対する標準的治療法確立に関する研究」 研究分担者
  • 平成15-19年度 厚生労働科学研究費補助金(効果的医療技術の確立推進臨床研究事業)「先進的高精度三次元放射線治療による予後改善に関する研究(H15-効果(がん)-041)」
  • 平成15年 文部科学省 科学研究費 基盤 B(2)一般 「複雑系放射線治療効果シミュレーションシステムの開発」(課題番号 15390353) 研究代表者
  • 第2回阿部賞(日本放射線腫瘍学)(2005)

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