機能性らせん高分子の発見、設計と合成

岡本 佳男 氏 リサーチフロント

名古屋大学 エコトピア科学研究所
キラル高分子工学(ダイセル)寄付研究部門 客員教授

岡本 佳男 氏


研究領域における業績や、発明・発見の内容

たんぱく質、DNA、多糖などの生体に関連した高分子は安定な一方巻きのらせん構造をとって、その精緻な機能の発現を担っている。われわれは、これまでにかさ高いエステル基を有するメタクリル酸エステルが、不斉重合により安定な一方向巻きのらせん構造を与え、このらせん高分子が、光学異性体に対して高い識別能を示し、キラル分離剤として実用的に有用であることを見いだしている。一方、二重結合が共役した高分子であるポリフェニルアセチレン誘導体は、動的ならせん構造をとり、周囲の環境により一方向巻きに優先したらせんへと変化し、それが容易に検出できることを発見した。このポリマーのフェニル基上に導入する官能基を設計することにより、様々のキラル化合物のキラリティー検出に利用できることを明らかにしている。


研究費補助金、受賞歴等(最近5年間)

  • 平成17年 藤原賞
  • 平成14年 紫綬褒章
  • 平成16-20年 名古屋大学エコトピア科学研究所寄附研究部門寄付金
  • 平成14-19年 日本学術振興会科学研究費

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