トムソン・ロイター:21名の新たなノーベル賞有力候補者を発表

-7回目を迎える「トムソン・ロイター引用栄誉賞」。日本からは大阪大学の審良静男(あきら しずお)教授が受賞-

2008年10月2日(JST)
米国ペンシルベニア州フィラデルフィア/英国ロンドン発
米国時間10月1日0時に発表されたプレスリリースです。

トムソン・ロイター(本社:米国ニューヨーク)のサイエンティフィック・ビジネス部門(日本オフィス:東京都千代田区、マネージングディレクター日本代表:長尾正樹)は、毎年恒例のノーベル賞有力候補(「トムソン・ロイター引用栄誉賞」)を発表いたします。今回、日本からは、トール様受容体と先天免疫研究の功績により大阪大学の審良静男(あきら しずお)教授が選出されました。

トムソン・ロイターでは、医学/生理学・化学・物理学・経済学の各ノーベル賞分野において、学術文献引用データベース「Web of Science®」に基づき、最も影響力があった研究者を2002年より毎年分析・発表しています。本賞受賞研究者は、トムソン・ロイターが今年あるいは近い将来におけるノーベル賞候補として有力と予想している方々です。ノーベル賞に関する分析・発表を開始して以来、本賞を受けた方々のうち、12名が実際にノーベル賞を受賞しています。

<選考基準>
「トムソン・ロイター引用栄誉賞」は、過去20年以上にわたる学術論文の被引用数に基づいて、各分野の上位0.1パーセントにランクする研究者の中から選ばれています。主なノーベル賞の分野における総被引用数とハイインパクト論文(各分野において最も引用されたトップ200論文)の数を調査し、ノーベル委員会が注目すると考えられるカテゴリ(物理学、化学、医学・生理学、経済学)に振り分け、各分野で特に注目すべき研究領域のリーダーと目される候補者が決定します。 

論文の引用とは学術分野における影響度を直接的に反映するものであり、過去30年以上にわたる弊社の研究によって、学術論文の被引用数と、同分野の研究者からの敬意には、強い相関関係があることが分かっています。したがって、同じ分野の研究者からそのような信望を得ている研究者は、様々な賞や名誉に推薦されることが多いのです。

本年の、「トムソン・ロイター引用栄誉賞」の受賞者は下記のとおりです。


医学・生理学

トピック:トール様受容体と先天免疫の研究

審良 静男(あきら しずお) (日本)
大阪大学免疫学フロンティア研究センター拠点長、大阪大学微生物研究所教授 生体防御研究部門
論文1(2004年)論文2 (2001年)
ResearcherID 研究者の論文リスト・引用情報はこちら
Bruce A. Beutler (米国)
Professor and Chairman, Department of Genetics, The Scripps Research Institute, La Jolla, Calif., USA
Jules A. Hoffman (フランス)
President, French Academy of Sciences, Paris, France

トピック:遺伝子制御におけるmiRNAの役割の発見と分析の研究

Victor R. Ambros (米国)
Professor, Department of Molecular Medicine, University of Massachusetts Medical School, Worcester, Mass., USA
Gary Ruvkun (米国)
Department of Genetics, Harvard Medical School and Massachusetts General Hospital, Boston, Mass., USA

トピック:臨床医学と疫学における、メタ分析の開発と応用

Rory Collins (英国)
Professor of Medical Statistics and Epidemiology and Co-director of the Clinical Trial Service Unit, University of Oxford, Oxford, UK
論文1(2002年)論文2(1998年)論文3(1998年)
Sir Richard Peto, F.R.S. (英国)
Professor of Medical Statistics and Epidemiology and Co-director of the Clinical Trial Service Unit, University of Oxford, Oxford, UK
論文1(1997年)論文2(1995年)論文3(1994年)

化学

トピック:ナノワイヤー、ナノ材料とその応用

Charles M. Lieber (米国)
Mark Hyman, Jr, Professor of Chemistry, Department of Chemistry and Chemical Biology, Harvard University, Cambridge, Mass, USA
論文1(1998年)論文2(1998年)論文3(1998年)論文4(1997年)

トピック:原子移動ラジカル重合法(ATRP)と「リビング」重合の研究

Krzysztof Matyiaszewski (米国)
J.C. Warner University Professor of Natural Sciences, Department of Chemistry, Carnegie Mello University, Pittsburgh, Pa, USA
論文1(2001年)論文2(2001年)論文3(1998年)論文4(1997年)

2008 NOBEL PRIZE WINNER!

トピック:細胞機能の可視標識としての蛍光蛋白質プローブの開発および応用

Roger Y. Tsien (米国)
Professor of Pharmacology and Professor of Chemistry and Biochemistry, University of California San Diego, La Jolla, Calif., USA; Howard Hughes Medical Institute Investigator
論文(1985年)

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物理
2010 NOBEL PRIZE WINNER!

トピック:炭素の単原子シート、グラフェンの発見と分析

Andre K. Geim, F.R.S. (英国)
Langworthy Research Professor, Chair of Condensed Matter Physics and Director of Manchester Centre for Mesoscience and Nanotechnology, University of Manchester, Manchester, UK
論文1(2005年)論文2(2007年)論文3(2006年)論文4(2005年)
Kostya Novoselov (英国)
Royal Society Research Fellow, Department of Condensed Matter Physics, University of Manchester, Manchester, UK

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トピック:暗黒物質(Dark Matter)の存在

Vera C. Rubin (米国)
Senior Fellow, Department of Terrestrial Magnetism, Carnegie Institution for Science, Washington, D.C., USA

2008 NOBEL PRIZE WINNER!

トピック:ペンローズ・タイルと準結晶の、それぞれの関連発見

Dan Shechtman (米国)
Philip Tobias Professor of Materials Science, Technion-Israel Institute of Technology, Haifa, Israel; and Department of Materials Science and Engineering, Iowa State University, Ames, Iowa, USA

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Sir Roger Penrose, O.M., F.R.S. (英国)
Emeritus Rouse Ball Professor of Mathematics, University of Oxford, Oxford, UK

経済学
2013 NOBEL PRIZE WINNER!

トピック:ダイナミック計量経済学モデルへの貢献

Lars P. Hansen (米国)
Homer J. Livingston Distinguished Service Professor, Department of Economics, University of Chicago, Chicago, Ill., USA

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Thomas J. Sargent (米国)
William R. Berkley Professor of Economics and Business, Department of Economics, New York University, New York, N.Y., USA; Senior Fellow, Hoover Institution, Stanford, Calif., USA
Christopher A. Sims (米国)
Harold B. Helms Professor of Economics and Banking, Department of Economics, Princeton University, Princeton, N.J., USA

トピック:財産権の公開および企業理論に対する貢献

Armen A. Alchian (米国)
Emeritus Professor, Department of Economics, University of California Los Angeles, Los Angeles, Calif., USA
Harold Demsetz (米国)
Arthur Andersen UCLA Alumni Emeritus Professor of Business Economics, Department of Economics, University of California Los Angeles, Los Angeles, Calif., USA

トピック:税制・社会保障・健康経済学その他様々な公共経済学に関する研究

Martin S. Feldstein (米国)
George F. Baker Professor of Economics, Department of Economics, Harvard University, Cambridge, Mass., USA; President Emeritus, National Bureau of Economic Research, Cambridge, Mass., USA

研究トピックなど、候補者についての詳細情報は、トムソン・ロイターのノーベル賞ウェブサイトでもご覧いただけます。


トムソン・ロイターについて

トムソン・ロイター(TSX: TRI、NYSE: TRI)は、ビジネスや専門家向けの高度な情報を提供する世界的なリーディングカンパニーです。産業に関する高度な専門知識と先端技術を組み合わせ、金融・法律・税務会計・科学・医療・メディア分野の意思決定者向けに、世界で最も信頼される情報提供者としての役割を果たしていきます。100カ国以上で約5万人以上の従業員を抱えるトムソン・ロイターの本社はニューヨークに置かれ、ロンドンとイーガン(米国ミネソタ州)が主要なオペレーションセンターとして機能しています。


情報出所 : トムソン・ロイター(Thomson Reuters)
2008年10月1日

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