世界の特許動向を分析した『2010年版技術革新レポート』を発表。多くの成長分野で日本企業が目覚ましい特許活動

~スマートメディアの特許関連では、パナソニック、東芝、日本電気、代替動力ではトヨタ自動車、日産自動車など、主要技術部門の多くで日本企業が特許活動をリード~

2011年1月19日(日本時間)
米国ミネソタ州イーガン発
*米国時間2011年1月12日に発表されたプレスリリースです。

世界的な情報・データベース企業であるトムソン・ロイター(本社:米国ニューヨーク、日本オフィス:東京都千代田区)は、昨年に続き、世界の特許活動の分析レポートである『2010年版技術革新レポート:12の主要業界と技術革新の現状(2010 Innovation Report: Twelve Key Technology Areas and Their States of Innovation)』を発表しました。本レポートは、トムソン・ロイターが分類する成長が著しい主要12技術分野における技術革新の動向を、企業の特許活動から調査・分析したものです。

「中国の特許状況:中国における技術革新の現状と将来」無料ダウンロード
図1:
代替動力部門では、トップ5を日本企業が独占
「2010年版技術革新レポート」ダウンロード

今回のレポートでは、コンピュータ・周辺機器、自動車などの主要部門で、日本企業が特許活動をリードしていることが報告されました。その中でも、自動車分野における代替動力(電気自動車など)部門、スマートメディア部門など、10部門で日本企業が最も多くランクインし、技術革新をけん引している姿が明らかになりました。

このほか全体的な傾向として、コンピュータ・周辺機器分野の特許件数が2009年に引き続き最も多いこと、航空宇宙産業が2009年と比べて25%増加している点も挙げられます。

【2010年版技術革新レポートの調査方法】

使用データベース:Derwent World Patents Index® (DWPI)
DWPIは、トムソン・ロイターが提供する世界最大の付加価値特許データベースです。

調査期間と調査対象:
2010年1月1日から12月3日までに取得された登録特許および公開特許データ(審査済み、未審査の両方を含む)を集計し、昨年1年間の技術革新の動向を分析。

分析分野:
航空宇宙産業、農薬・農業、自動車、コンピュータ・周辺機器、化粧品、家電、食品・タバコ・発酵、医療器具、石油・化学工業、製薬、半導体、電気通信。成長の著しい、トムソン・ロイターの分類による主要12技術分野。

【分析結果】

  • 成長分野で日本企業が健闘・イノベーションをけん引
    日本は、農薬・農業、食品・タバコ・発酵を除く10分野で特許活動をリードしています。それぞれの分野でカギとなる部門の特許件数に注目すると、10分野全てにおいてランキングの上位10社に日本企業が最も多くランクインしました。具体的には、昨年比108%の伸びを見せた宇宙船・衛星技術においては、シャープをはじめ、三菱電機、三洋電機、京セラ、トヨタ自動車、富士フイルムがトップ10入りを果たしています。また、2009年にカテゴリ中4位だった自動車関連特許が、2010年は通信、半導体を抜いて2位となりました。その中で、代替動力(電気自動車など)に関する特許で、トップ5すべてを、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業など日本企業が占める結果となりました。(図1)
  • コンピュータ・周辺機器分野の特許件数は圧倒的。スマートメディア関連特許で、多くの日本企業が上位に
    コンピュータおよび周辺機器分野の特許件数は212,622件で、2009年の226,293件から6%の減少したものの、首位を維持しました。調査対象のいずれと比べても2倍以上の差をつけ圧倒的で、企業がこの分野への技術革新を継続している姿勢がうかがえます。特許活動の多くは、コンピュータ、周辺機器、プリンターに集中していますが、次いで活動の活発なスマートメディアに関する特許で、パナソニック、東芝、日本電気など、日本企業がトップ10社中8社を占めました。
  • 航空宇宙産業分野に大きなうねり
    航空宇宙産業分野の特許数は、昨年比25%と大きな伸びを示しました。この中で、特に顕著な成長部門は、昨年比108%の宇宙船・衛星技術です。シャープ、三菱電機、三洋電機、京セラなどの日本企業に加え、LG、サムスンといった韓国勢がけん引しています。
  • 半導体分野は昨年比で後退
    半導体は、昨年比9%マイナスとなり、主要12分野で一番の下落となりました。集積回路(IC)、メモリ、個別素子など主要な小分類が軒並大きな下降を見せています。

特許活動は技術革新のベンチマークとしても用いられ、今後の技術動向を予測する指標となります。本レポートはこちらからダウンロードすることができます。

【Derwent World Patents Index(DWPI)とは】

トムソン・ロイターの世界最大の付加価値特許データベースです。各技術分野の専門家により作成された独自の英文抄録と索引により、必要な特許情報を包括的かつ効率的に検索、把握、分析することができます。DWPIには世界44特許発行機関が発行する約4,000万件以上の特許公報の情報が収録されており、農薬、化学、医薬、高分子、電気、機械などあらゆる技術分野の世界の特許情報を網羅しています。
DWPI製品ページ


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情報出所 : トムソン・ロイター(Thomson Reuters)
2011年1月12日

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