世界で最も注目を集めた研究者と、最多引用論文を発表

~最も注目を集めた研究者5位に理研の篠崎氏、最多引用論文はテキサス大学の小松氏~

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2012年4月12日(日本時間)
米国ペンシルバニア州フィラデルフィア/英国ロンドン発
*米国時間2012年4月11日に発表されたプレスリリースです。

世界的な情報サービス企業であるトムソン・ロイター(本社:米国ニューヨーク、日本オフィス:東京都千代田区)は、毎年恒例の、最も注目を集めた研究者(Hottest Researchers)と、2011年の最多引用論文の調査結果を発表しました。今回は、最も注目を集めた研究者の世界5位に(独)理化学研究所、植物科学研究センター長の篠崎一雄氏、また、最多引用論文の世界1位にテキサス大学教授の小松英一郎氏がそれぞれ選出されました。

最も注目を集めた研究者とは、2011年にホットペーパーとしてノミネートされた論文の本数の多い研究者の上位10名(同列の場合は増加あり)を紹介するものです。また、最多引用論文は、2011年に発表された論文の中で、世界一引用数の多かった論文です。
これらにより、科学研究の最近の傾向や、注目されている研究者・分野を俯瞰することができます。また、データに更なる分析を加えることで、分野における傾向や今後の予測を分析・提供することも可能です。今回の発表は、ScienceWatch の記事 The Hottest Research of 2011でご紹介しています。

【最も注目を集めた研究者(Hottest Researchers)】

今年最も注目を集めた研究者に選ばれたのは、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が共同で運営するブロードインスティテュート(Broad Institute of MIT and Harvard)のエリック・ランダー(Eric S. Lander)氏です。氏は、去年に続き2回目の1位、過去8年連続ランクインとなりました。今回、そのほかの全体的な傾向は以下の通りです。

  • 注目分野:特に遺伝学、疫学、循環器、ガン研究の分野の論文が多く見られました。
  • 遺伝学に活発な研究活動:今回ランクインした15名のうち、ランダー氏を含む7名が遺伝学分野で活躍しています。また、ランダー氏の “A Map of Human Genome Variation from Population-Scale Sequencing,”(ネイチャー、2010年10月28日号)は、生物学の分野で最も多く引用されている論文のひとつです。
  • ウエルカム・トラスト・サンガーインスティテュート:今回選出の15名のうち、4名は英国のゲノム研究慈善団体である、ウエルカム・トラスト・サンガーインスティテュート(Wellcome Trust Sanger Institute)に所属していました。

11報の論文が選ばれた篠崎氏の専門は、植物のゲノム機能研究ならびに植物の環境ストレス応答、耐性獲得に関する分子生物学的研究です。

(独)理化学研究所 植物科学研究センター長 篠崎一雄氏

(独)理化学研究所 植物科学研究センター長 篠崎一雄氏

篠崎氏のコメント

「Hottest Researcher に選出されたことは、私にとって思いがけないことでしたので突然のプレゼントのようで驚きでした。しかも、自然科学の全分野での全世界での引用度の高い論文Hot paperの中に私の関わった論文が11報もあったことをうれしく思っています。最近は、センターのマネジメントの仕事の割合が高くなっていますので少々意外でしたが、研究者としてこれからも頑張っていくと良いとの励ましとなりました。これからも質の高い論文を発表していきたいと考えています。」

「ホットペーパー」の定義
トムソン・ロイターが選ぶホットペーパーは、弊社の学術論文情報データベース Web of Science® に収録されたデータをベースにしています。該当期間からみた過去2年間に収録された論文が、直近2カ月間にどれだけ多く引用されたかを基準に選考されます。この分析は分野ごとに行われ、上位のトップ0.1パーセントにあたる論文がその分野のホットペーパーとして選出されます。


【2011年最多引用論文】

テキサス大学教授 小松英一郎氏

テキサス大学教授 小松英一郎氏

2011年に最も多く引用された論文(レビュー論文除く)には、被引用数が564回と2位以降を4倍以上も引き離し、テキサス大学教授/カブリ数物連携宇宙研究機構併任研究員の小松英一郎氏の観測的宇宙論に関する論文がトップに選ばれました。小松氏の論文は、2007年2009年にも同研究において最多引用論文に輝いています。氏の専門は、観測を通して宇宙の姿を明らかにする宇宙論に関する研究です。

小松氏のコメント

「我々WMAPチーム(Wilkinson Microwave Anisotropy Probe:ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機研究チーム)の論文が2007年、2009年に続いて再び引用数第1位になったとのお知らせを頂き、大変光栄に思います。これを励みに、1人でも多くの研究者に読んで頂ける論文を発表できるよう、日々の研究活動に勤しんでまいります。」

詳しい一覧は下記リンクをクリックしご覧ください。

最も注目を集めた研究者および2011年の論文引用トップ10 ランキング一覧

The Hottest Research of 2011(英文)
Science Watch(英文)

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世界中の影響力の高い学術雑誌12,000誌以上(2012年4月現在)を厳選し、包括的なアクセスを提供するオンライン学術文献データベースです。引用文献情報も収載しているので、文献の引用回数を調べたり、引用文献をたどって研究の発展や経過を調べたりすることができます。詳しくは下記サイトをご覧ください。
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情報出所 : トムソン・ロイター(Thomson Reuters)
2012年4月11日

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