2013年の世界で最も革新的な企業100社を選出

~日本企業は2012年より3社増の28社を選出。Top100企業全体の研究開発費はS&P500の同指標を8.8%上回り、各国政府による研究開発優遇措置の効果が明らかに~

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2013年10月7日(日本時間)
米国フィラデルフィア発
*米国時間2013年10月7日に発表されたプレスリリースです。

世界的な情報サービス企業であるトムソン・ロイター(本社:米国ニューヨーク、日本オフィス:東京都港区)は、保有する特許データを基に知財・特許動向を分析し、世界で最も革新的な企業/研究機関を選出する「Top 100 グローバル・イノベーター 2013」を発表いたしました。

今年3回目となる本アワードでは、過去2回と同様、研究開発への積極的な投資や特許による自社発明の効果的な保護などによりイノベーションに注力している企業/研究機関は、ビジネス上の成功だけでなく、株価の上昇や新規雇用の創出などで世界経済の成長にも貢献していることが明らかとなりました。

選出された100の企業/機関は、S&P500と比較して、株価の年間上昇率を4%、時価総額加重平均売上高を2.2%上回っています。100企業/機関の収益の合計はイギリスのGDP のほぼ2倍に相当する4.5兆ドル、また昨年一年を通じて 266,152人の新規雇用を創出しています。研究開発への投資額は2,230億ドルで、S&P500の研究開発費を8.8%上回る結果となりました。

【分析方法】

Top 100 グローバル・イノベーターは、4つの評価軸を基本としています。「特許数」、「成功率」、「特許ポートフォリオの世界的な広がり」(分析対象はいずれも過去3年間)と、「引用における特許の影響力」(分析対象は過去5年間)です。これらの分析には、以下のトムソン・ロイターの各データベースを使用しています。

世界最大の付加価値特許データベース 「Derwent World Patents Index®(DWPISM)」
特許調査・分析プラットフォーム 「Thomson Innovation®
主要特許発行機関の
特許引用情報をカバーする
「Derwent Patents Citation Index®」ほか

財務分析はトムソン・ロイターのAdvanced Analytics for Deal-Making Platformを使用しています。

【Top 100 グローバル・イノベーター 2013 受賞企業】

日本企業(アルファベット順、右列は日本語の正式名称)

Asahi Glass Co., Ltd. 旭硝子株式会社
BROTHER INDUSTRIES, LTD. ブラザー工業株式会社
Canon Inc. キヤノン株式会社
FUJIFILM Corporation 富士フイルム株式会社
Fujitsu Limited 富士通株式会社
Hitachi, Ltd. 株式会社 日立製作所
Honda Motor Co., Ltd. 本田技研工業株式会社
JATCO Ltd ジヤトコ株式会社
Mitsubishi Electric Corporation 三菱電機株式会社
Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. 三菱重工業株式会社
NEC Corporation 日本電気株式会社
NGK SPARK PLUG CO., LTD. 日本特殊陶業株式会社
NIPPON STEEL & SUMITOMO METAL CORPORATION 新日鐵住金株式会社
NISSAN MOTOR CO., LTD. 日産自動車株式会社
NITTO DENKO CORPORATION 日東電工株式会社
NTT CORPORATION 日本電信電話株式会社
Olympus Corporation オリンパス株式会社
OMRON Corporation オムロン株式会社
Panasonic Corporation パナソニック株式会社
Seiko Epson Corporation セイコーエプソン株式会社
Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. 株式会社半導体エネルギー研究所
Sharp Corporation シャープ株式会社
Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. 信越化学工業株式会社
Sony Corporation ソニー株式会社
Sumitomo Electric Industries, Ltd. 住友電気工業株式会社
TDK Corporation TDK株式会社
Toshiba Corporation 株式会社 東芝
Toyota Motor Corporation トヨタ自動車株式会社

その他(アルファベット順)

3M Company 米国
ABB スイス
Abbott Laboratories 米国
Advanced Micro Devices 米国
Air Products 米国
Alcatel-Lucent フランス
Altera 米国
Analog Devices 米国
Apple 米国
Arkema フランス
AT&T 米国
Avaya 米国
BlackBerry カナダ
Boeing 米国
Chevron 米国
CNRS, The French National Center for Scientific Research  フランス
Commissariat a l’Energie Atomique  フランス
Corning  米国
Covidien  米国
Delphi  米国
Dow Chemical Company  米国
DuPont  米国
Eaton Corporation  米国
Emerson  米国
Ericsson  スウェーデン
European Aeronautic Defence and Space Company  フランス
Exxon Mobil  米国
Ford  米国
Fraunhofer  ドイツ
Freescale Semiconductor  米国
General Electric  米国
Goodyear Tire & Rubber  米国
Google  米国
Hewlett-Packard  米国
Honeywell International  米国
IBM  米国
IFP Energies Nouvelles  フランス
Infineon Technologies  ドイツ
Intel  米国
Johnson & Johnson  米国
LG Electronics  韓国
Lockheed Martin  米国
L'Oreal  フランス
LSI Corporation  米国
LSIS  韓国
Marvell  米国
Michelin  フランス
Micron  米国
Microsoft  米国
Nike  米国
Oracle  米国
Philips  オランダ
Procter & Gamble  米国
Qualcomm  米国
Roche  スイス
Safran  フランス
Saint-Gobain  フランス
Samsung Electronics  韓国
SanDisk  米国
Sandvik  スウェーデン
Seagate  米国
Siemens  ドイツ
STMicroelectronics  スイス
Symantec  米国
TE Connectivity  スイス
Texas Instruments  米国
Thales  フランス
TSMC  台湾
United Technologies  米国
Valeo  フランス
Xerox  米国
Xilinx  米国

【激化するスマートフォン市場】

アップル、マイクロソフト、サムスン、グーグル、ブラックベリーなど、“特許戦争”を繰り広げたスマートフォン関連技術を持つ主要企業は、本年のTop100グローバル・イノベーターにも選出されています。本年はブラックベリーが初めて選出されました。これは2011年の特許出願件数が前年比38%増、2012年は前年比17%増と急増したことに起因しています。このような特許ポートフォリオの急成長は、ブラックベリーが事業売却という戦略的代替案を検討できた理由の一つに挙げることができます。

【研究開発費とイノベーションの関係性】

Top 100 グローバル・イノベーターで特筆すべき点は、研究開発費の急増です。選出された企業/機関の研究開発費は、2012年に2,232億ドルでしたが、これは同年のS&P500の研究開発費を8.8%上回っています。またTop 100の企業/機関の研究開発費は収益の5%に相当しますが、S&P500では2.1%となっています。研究開発に大きな投資をしている企業/機関はより多くのイノベーションを世に送り出していることが、数字の上でも証明されています。

研究開発を促進し、継続的に知財インフラを育成する各国政府の政策も、イノベーションの活性に非常に重要な役割を果たしています。Top 100 グローバル・イノベーターで常に多くの企業/機関が選出されている米国、日本、フランスは、いずれも政府による研究開発の優遇措置が効果を上げているといえます。

【製薬企業の躍進】

Top 100 グローバル・イノベーターが採用している選出基準では、コンピュータ・ハードウェアや半導体など市場変化が早く、競争が熾烈で製品のライフサイクルが短く、利用者が技術発展を先導していく業界が優位になる傾向があります。そのため前回までは、研究開発のサイクルが長い製薬企業は、Top 100 グローバル・イノベーターへのランクインがありませんでした。しかし今年は、非常にグローバル性の高い特許ポートフォリオを持つアボット・ラボラトリーズとジョンソン・エンド・ジョンソンがトップ100社に選出されました。またロシュは3年連続で選出されています。

【地域別分布】

地域別には昨年までと同様、最も多い46企業/機関が北米から選出されており、米国から45、カナダから1となりました。次いでアジアからの選出が32企業/機関で、日本から28、韓国から3、また今年初めて台湾から1社が選出されました。ヨーロッパからは22企業/機関で、フランスから12、スイスから4などが選出されています。中国からの選出企業は、今年もありませんでした。特許出願数では中国は継続して大きな伸びを見せていますが、その殆どが国内出願であり、グローバル性を重視するTop 100 グローバル・イノベーターの選出基準は満たされなかったことが理由です。

【業種別内訳】

半導体および電子部品製造分野からの選出は昨年に引続いて最も多く、また過去2年からも大きな伸びを見せ、23企業/機関でした(2012年は18、2011年は14)。コンピュータ・ハードウェア分野が次に多く、11企業/機関 が選出されています(2012年は13)。次に続く自動車分野も成長の著しい分野であり、選出企業/機関は2011年に3、2012年に7、そして2013年は8となっています。本年は日本から初めて日産自動車が選出されました。

本アワードについての詳細は、リポート形式で下記ウェブサイトからダウンロードすることができます。
Top 100 グローバル・イノベーター 2013 リポート ダウンロードフォーム

トムソン・ロイター TOP 100 グローバル・イノベーター・アワード サイト

【Thomson Innovationとは】

特許情報、学術文献、ビジネス情報、分析ツールなどの異なる情報・機能がワンストップで利用できる、研究開発活動の調査と分析、情報共有のための新 しいスタンダードです。研究開発活動に伴う様々な調査プロセスで、皆様の業務の効率化と、高付加価値な情報へのアクセスを実現します。

【Derwent World Patents Index(DWPI)とは】

トムソン・ロイターの世界最大の付加価値特許データベースです。各技術分野の専門家により作成された独自の英文抄録と索引により、必要な特許情報を包括的 かつ効率的に検索、把握、分析することができます。DWPIには世界48特許発行機関が発行する約5,000万件以上の特許公報の情報が収録されており、 農薬、化学、医薬、高分子、電気、機械などあらゆる技術分野の世界の特許情報を網羅しています。

【Derwent Patents Citation Indexとは】

DWPIのファミリー単位で構成され、世界最大級の付加価値特許引用情報のデータベースです。最新技術及びその動向、特定の発明の注目度、網羅性の高い調査や分析などに有用です。


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トムソン・ロイターは企業と専門家のために「インテリジェント情報」を提供する企業グループです。業界の専門知識に革新的テクノロジーを結びつけ、世界で最も信頼の置かれている報道部門をもち、ファイナンシャル・リスク、法律、税務・会計、知財・医薬・学術情報、メディア市場の主要な意思決定機関に重要情報を提供しています。本社をニューヨークに、また主な事業所をロンドンと米国ミネソタ州イーガンに構えるトムソン・ロイターは、100カ国以上に約60,000人の従業員を擁しています。

IP & Science ビジネス 日本代表 長尾正樹
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情報出所 : トムソン・ロイター(Thomson Reuters)
2013年10月7日

本件問合せ先

トムソン・ロイター
担当:清水
〒107-6119
東京都港区赤坂5丁目2番20号
赤坂パークビル19階
TEL: 03-4589-3101
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