Item Level Usage Metrics – Web of Scienceの新指標

Web of Science Item Level Usage Metrics

背景

  • 学術論文における引用は、先行研究に照らして自身の研究の位置づけを示すために極めて重要であり、論文が引用をされるとき、それは後続の研究に対して影響を与えるものであると考えることができます。
  • この考え方に基づき、引用は論文やジャーナルの影響力、また大学・研究機関における研究力評価等の場面において、幅広く利用されてきました。
  • 一方、引用を使った指標には、以下のような指摘があります。
    • 一般に、ある程度の引用が蓄積するまでには2~3年の期間を要するため、最新の文献に関する指標としては不十分な場合がある。
    • 分野によっては引用そのものが非常に少なく、また引用されるまでの期間も長いため、引用指標による評価が困難である。
    • 引用に時間がかかる分野:土木工学、数学等
    • 引用が少ない分野:修辞学、建築史等

Web of Science の Item Level Usage Metrics

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Web of Science の Item Level Usage Metrics
  • Web of Scienceプラットフォーム上の論文レコードの「利用」に着目し、引用指標による評価が困難な論文に関する「興味」の度合いを示します。
  • 研究者に使われるWeb of Science上の「利用回数」をカウントしていますので、ソーシャルメディアでのシェア等に比べ、より研究の観点からの「興味」を示していると考えられます。

「利用回数」として考えられる操作

Web of Scienceプラットフォーム上の文献について、その文献への興味を示すと考えられる、合理的で、ユーザーの意思に基づいたアクション

  • 全文オプションのリンクのクリック
    • フルレコードもしくは検索結果から
  • 文献管理ツールへの保存、もしくは文献管理ツールへのインポートを想定したレコードの保存
    • フルレコード、検索結果、マークリストから

「利用回数」に含まれないもの

  • データセットとして分析することを想定したダウンロード等の一括操作
  • APIによる利用
  • 「ボット」による操作
  • 繰り返し行われる等の不自然な操作

Item Level Usage Metricsの確認方法

Item Level Usage Metricsの確認方法
  • 利用回数のカウントは毎日アップデートされます。
  • 検索結果のページは、直近180日間、もしくは2013年以降の累積のいずれでも並べ替えをすることができます。
    • 直近180日間のカウントは増減することがあります。
  • 利用回数のカウントは検索結果ページ、またフルレコードページに表示されます。
  • 利用回数のカウントはエクスポートが可能です。
    • フィールドタグ:U1、U2
    • EndNote online/desktopへの保存、またAPIによるデータの取得ではご利用いただけません。
  • 利用回数のカウントは、Web of Scienceプラットフォーム上で統合されています。
    • Web of Science Core CollectionとBIOSIS等、複数データベースに収録がある論文の場合、双方に同一のカウントが入ります。
    • 現在のところ、Derwent Innovations Index (DII) のカウントについては含まれていません。

お問い合わせ

クラリベイト・アナリティクス 学術情報事業部 担当
Email: Japan.GAInquiry@tr.com