インタビュー:アジア太平洋初となるCentury of Science-九州大学

2005年3月9日

学生数16,500名、研究者数6,000名超、10学部、14学府、15研究院、3附置研究所を擁する九州大学は、日本における基幹研究施設の1つとなっています。この高名な大学は、Essential Science IndicatorsSM によれば、17の科学分野で世界の上位1%に入る研究機関として位置づけられています。

また九州大学は、日本で初めてWeb of Science® を導入した機関でもありました。さらに、Web of Science の拡張版であるCentury of ScienceTM をアジア太平洋地域で最初に取り入れたのも、この九州大学でした。

九州大学副学長の有川節夫氏によれば、これらのツールにより、九州大学が推進する研究の水準が大幅に引き上げられたといいます。

「私たち九州大学の研究者は、各自の研究分野において世界的な動向を知る必要があります。これは、研究が及ぼす影響を客観的に把握するためなのです。」有川氏はこのように語っています。「Web of Scienceでは、研究動向や重要な研究が明らかになるので、研究者が『研究戦略の確立』という次のステップに進めるようになります。」

Web of Scienceは、最高の権威と強い影響力を兼ね備えた8,700の学術雑誌を基礎として、現在及び過去の総合的な情報へのアクセス手段を研究者に提供します。また、引用文献の検索機能も用意されているため、検索を楽に行うことができます。

2005年4月には、Century of Scienceのリリースにより、Web of Scienceに新たな奥深さが生まれました。120名で構成されるトムソンのスタッフが2年以上の歳月をかけてまとめたこのCentury of Scienceコレクションは、Web of Scienceを拡張するものであり、これによって、1900年以降の最も重要な科学文献データ及び引用文献データをWeb of Scienceに追加することができます。

有川氏はさらに、次のように述べています。「Century of Scienceは、また別のメリットを研究者にもたらしてくれました。もちろん、Century of Scienceは、私たち九州大学の研究戦略にとって重要なものです。しかし、それは同時に、『主流』を理解する機会を与えてくれるものでもあるのです。当大学では、Century of Scienceを利用して、関連性のある歴史的な資料の調査を行っています。これにより、学問的分野の起源や、物質がこれまでどのように利用されてきたかなどを理解しています。」

「Web of ScienceとCentury of Scienceについて言えば、トムソン社は研究の『核』となる部分を集めてくれました。今では、研究者がどの分野に着目しようと、その分野における現代科学の成り立ちを理解することができます。このことは、つまり、研究者が研究の新たな『流れ』を作り出せるようになっているということです。このような次第で、Century of Scienceは、私たち九州大学において、研究のクォリティー向上に役立っているのです。」