用語集 -学術文献用語-

学術文献の専門用語の解説

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Abstract 抄録

トムソン・ロイター製品においては、abstractは学術論文に付与された英文による著者抄録を指します。

Author 著者

論文等著作単位の著者を指します。論文、プロシーディング、書籍などは複数著者による場合もあり、その場合、書誌に表記されるfirst author(第一著者)は、primary author、senior authorと呼ばれることもあります。第一著者に続いて示される著者を第二著者secondary authorまたは共著者co-authorといいます。企業体Corporations、政府機関government agencies 学協会 academic associationsなども一著作の著者として表されることもあります。

トムソン・ロイター製品においては収録する論文のすべての著者を索引化しています。第一著者、第二著者ともに検索可能です。トムソン・ロイター製品においては、すべての被引用著者cited authorsを索引化しています。参考文献リストの第一著者は通常検索可能です。唯一Web of Science Core Collection においてはCited Reference Searchで第二著者についても検索可能です。

Baselines ベースライン

研究業績を評価する基準となる指標で、Essential Science Indicatorsには、2種類のベースラインがあります。 Average Citation Rates平均被引用率: 平均被引用率は、発表年から隔月の最新更新分までの累積被引用回数を基に、10年間にわたり毎年計算されます。平均値は、各論文の被引用回数を足した値を総論文数で割って計算します。10年間全期間の平均も、全年 (All Years) で表示されます。 Percentilesパーセンタイル: パーセンタイルとは、百分率でそれぞれの率に位置するための被引用回数の基準値を示します。ここでは、分野別年別リストで、上位0.01%、0.1%、1.0%、10%の各レベルに入るための最低被引用回数が表示されます。

Bibliographic coupling 書誌結合

2つの論文が一つ以上の同じ論文を引用しているとき、それら2つの論文は書誌結合"bibliographically coupled"の状態であるといいます。共通して引用する論文が多ければ多いほど主題関連性が強いと考えられます。(Related Recordsも参照)

Bibliographic management tool 文献管理ツール

電子フォーマットで、書誌情報を管理できるソフトのことを指します。

Bibliometrics 計量書誌学、ビブリオメトリックス

個々の論文、雑誌、書籍などの出版動向の比較・分析のために定量的データを用いる研究。(Scientometricsも参照)

Citation 引用文献

学術論文では日常的に先行研究の引用が行われます。引用は理論を展開する上での必要となるバックグラウンドやそれをサポートする情報を示すために行われ、読者がその情報にアクセスできるよう、著者情報の出典、典拠を示す標準的な表記が論文の最後の引用文献リストに記されます。これらの引用文献情報をトムソン・ロイターの定義ではCitationとして索引化しており、著者名、雑誌名、巻、号、ページなどが含まれます。

トムソン・ロイター製品の中で、引用関係を持つ文献でも、引用文献を記した引用文献情報を持つ論文/文献をCiting article/workとし、引用文献としてあげられている論文/文献をCited article/workまたはCited referenceと呼んでいます。(Cited referencesも参照)

引用はさまざまな雑誌、分野、時空を越えて、ある特定の業績の価値を示します。 特定の引用文献が頻繁に、広範に引用されていることを追跡することで、その業績が学際的な研究者を対象に貢献している重要な研究であることいった評価ができます。( Cited reference searchingも参照)

Citation counts 被引用件数

被引用件数は、過去の科学研究論文がある研究に対してどれだけ知的貢献をしているか、ということを示すものです。新しい研究事例が先行する科学論文とどう関連しているかを表す重要な指標となり、 引用件数は技術発展に対してどれだけの影響があったかを計る単位として考えることができます。 Essential Science Indicatorsでは論文を対象にして、引用件数を一覧・集計しているため、独自の評価・比較が可能です。

Citation index サイテーション・インデックス (引用索引)

サイテーション・インデックスとは、ある一定期間出版物に引用された文献を網羅する、紙あるいは電子媒体の書誌ツールです。広範囲の雑誌に収録された論文の時間的な前後関係をたどることによって、ある主題が歴史的にどのように発展してきたかを知るために有用なツールです。個々の雑誌論文の中で脚注や参考文献として示されたすべての引用文献を網羅しているという点で、 他の索引ツールと異なります。更に詳しい情報については、 The Concept of Citation Indexing: A Unique and Innovative Tool for Navigating the Research Literatureをご参照ください。

Cited half-life 被引用半減期

被引用半減期は、ある雑誌の影響度を測定するための方法で、当該雑誌が引用された回数の各年毎の累積が、引用された総数の50パーセントに至るまでの現在から過去への年数を指します。当該雑誌がどれくらいの期間他の雑誌に引用されているかを評価するこの方法は、 トムソン・ロイターによって開発されました。被引用半減期は Journal Citation Reports (JCR)だけが提供できる、ユニークな指標です。 (Citing half-lifeも参照)

Cited references 引用文献、引用文献リスト

トムソン・ロイター製品においては、引用文献リストとされ、ある論文が参考文献として引用した先行研究の情報を得ることができます。トムソン・ロイター製品では、既知の論文が他のどの文献に引用されているかを検索することができます。(Cited reference searching も参照)

Cited reference searching 引用文献検索

トムソン・ロイター製品独自の検索手段であり、既知の著者や論文を引用している他の論文を検索でき、同じ主題に関するより最近の雑誌論文に辿り着くことができます。例えば、1995年にJournal of Neurophysiology (J Neurophysiol)に掲載された A. Williamsonの論文を引用しているすべての論文を探し出す、といったことが可能です。この検索手法により、従来の主題・著者検索では網羅しにくい関連論文を探し当てることができます。

Citing half-life 引用半減期

当該雑誌が引用した論文数の各年毎の累積が、引用した総数の50パーセントに至るまでの現在から過去への年数を指します。時間の経過にともなって生じる、対象となる出版物の捕らえがたい変化を計測するこの算出方法は、トムソン・ロイターによって開発されました。引用半減期を測定することによって、ある特定の研究分野における学際的な情報を得ることができます。より詳しい情報については、Expected Citation Rates, Half-Life, and Impact Ratios: Comparing Apples to Apples in Evaluation Researchをご参照ください。

Editor 編集者

自分以外の著者の著作物について、出版に向けて準備する、あるいはその準備の過程を司る個人。著作物の選定や配置などを担当します。集合著作物やほとんどの逐次刊行物については、編集者が二人以上いることもあります。

Frequency (出版)頻度

逐次刊行物の各号が出版される時間的間隔。多くの出版社は発行頻度を明確にし、購読者に各号の発行日を周知しています。トムソン・ロイター製品における雑誌収録の基準のひとつとして、各出版社が一定の発行頻度を維持できるかどうかということがあげられます。詳細な収録基準については、セレクションプロセス をご参照ください。

Full record フル・レコード

データベースにおける一つのデータ単位の全ての記載事項。データベースにより、どういった情報がフル・レコードに含まれるかは異なってきます。 トムソン・ロイター製品におけるフル・レコードは、次に挙げるような項目が含まれます:論文タイトル、全著者名、雑誌名、ISSN(国際標準逐次刊行物番号)、巻・号、出版年月日、ページ、ページ数、出版者、出版者の住所、出版者の電子メールアドレス、全著者の所属機関の住所、著者の電子メールアドレス、記事タイプ、言語、著者作成によるキーワード、トムソン・ロイター独自のキーワード(KeyWords Plus)、トムソン・ロイター Document Solution番号。さらに、英語抄録を出版者が提供している場合には、トムソン・ロイターはこれも フル・レコードに収録しています。 Web of Science Core Collectionについては、フル・レコードにはすべての論文著者が記載され、検索も可能です。

Grey literature 灰色文献

一般の出版市場には流通しない、政府や学術機関、あるいは企業などにより発行される紙あるいは電子媒体の出版物を灰色文献(grey literature)といいます。このような出版物には、テクニカル・レポート、仕様書、翻訳その他の文献が含まれます。発行や流通の過程が安定していないため、一般的に、灰色文献にアクセスすることは難しいと考えられています。

Highly cited paper 高被引用文献

高被引用文献 (Highly Cited Papers):Essential Science Indicatorsの中で、22分野における過去10年間の被引用回数による上位論文を2ヶ月ごとに更新同定しています。ランキングは、論文発表年から隔月更新の最新段階までに引用された数に基づき、分野別および年別で上位1%に入っていることが条件となっています。そのほか、特定のトピックに基づきSpecial Topicsとしてhttp://esi-topics.comにて発表公開もされています。

Hot paper ホットペーパー

過去2年の期間中に発表された論文について、同分野・同時期の論文と比較して調査期間中(直近2ヶ月間)に引用された回数の多い論文を同定しています。

Immediacy index 最新文献指数

ある雑誌に掲載・発表された論文が平均的には何回引用されたかを示す指数。 Impact factorが対象年の前2年間の引用統計を平均化しているのに対し、対象年中の引用統計を平均化しています。 トムソン・ロイターにより開発され、Journal Citation Reportsを通じて発表されるこの指数は、ある特定の雑誌に対する引用がどれだけ早く他の出版物に現れるかを示しており、先端分野の雑誌の比較に有用です。

Impact factor インパクトファクター(文献引用影響率)

ある雑誌に掲載・発表された論文が平均的には何回引用されたかを示す尺度。対象年の前2年間の引用統計を平均化・計算されています。2001年のImpact factorの計算は次のように表されます:

A= 1999年、2000年に、ある雑誌に掲載された論文が2001年中に引用された回数

B= 1999年、2000年に、ある雑誌が掲載した論文の総数

2001年のImpact factor = A / B

トムソン・ロイターは、ある雑誌のインパクトファクターは同分野の他の雑誌とその重要度を相対的に比較する場合にのみ、有用であることを強調しています。インパクトファクターに関して詳しくはThe Impact Factor および Using the Impact Factor をご参照ください。弊社スタッフによるインパクトファクター関連論文(日本語)はこちら

Journal ジャーナル・雑誌

定期的、逐次的に発行される刊行物。通常ある特定の分野に限定されていますが、いくつかの学術雑誌(ScienceやNatureなど)は相互に関連する複合的な研究分野を対象としています。学術雑誌に掲載される論文は、いくつかの構成部分から成り、これには著者による抄録、論文内に引用された文献リストなどが含まれます。

Keywords Plus® (キーワード・プラス)

トムソン・ロイター独自のキーワードで、用語は引用論文のタイトルから特定のアルゴリズムに従って、頻出するフレーズ・単語を同定しています。こうして取り出したキーワードは文献検索のディスクリプタのオプションを増やし、検索結果をより漏れの少ないものにしたいときに役立ちます。

Monograph モノグラフ

ある特定の主題に関して書かれた、それだけで完結する出版物。

OPAC Online Public Access Catalog (オパック、オーパック)

ネットワークを介して一般からのアクセス・検索が可能な図書館の蔵書目録。

Peer review ピア・レビュー

学術雑誌への論文の採用・不採用を決定するための選考過程。同領域の専門家のみが、論文掲載の妥当性を評価できると考えられます。

Record レコード

データベースにおける一つのデータ単位。一つのレコードが一つの著作物に対応し、タイトルや著者、典拠などの複数のフィールドにより構成されています。

トムソン・ロイターのオンライン製品が提供する関連レコードは、同じ引用文献を含む他のすべての論文にリンクすることにより、引用文献検索をより強力にし、付加価値を与えます。
ある一つの文献をもとに、従来の検索方法では探し出すことが不可能な関連論文を簡単に見つけることができます。

Research fronts リサーチフロント

リサーチフロントとは、クラスター分析で定義される、より細分化された専門トピックを題材とするもので、コア論文として共通して引用される回数の多い論文のまとまりです。

Review Article レビュー論文

雑誌や年報などに発表される論文のうち、ある特定の分野における主要な学術研究について論じたもの。

Scientometrics 科学計量学

出版された文献とコミュニケーションに基づく、科学分野の定量分析手法。この方法により、新たな科学研究の分野や、経時的な研究の進展、地理的あるいは組織的な研究の分布などを明らかにすることができます。(Bibliometrics も参照)

Serial 逐次刊行物(シリアル)

刊行された日付順に番号が付された出版物。通常、刊行の終了予定はなく、無期限に続くものと想定されます。ジャーナル、学会誌、会議録、年鑑、全集などがその例で、これらは通常ISSNによって識別されます。

Source article ソース記事

雑誌、本その他の出版物に発表あるいは引用された著作物。トムソン・ロイター製品においては、掲載論文とともに、論説、投稿、報告書、正誤表、総説など、出版物に含まれる意味のある部分はすべて収録されます。トムソン・ロイターのデータベースに収録されたどのレコードからも、元の情報をたどることができます。

Source document ソース・ドキュメント

データベース内の一レコードによって表されている、元の著作物あるいは特許。

Times cited 被引用回数

ある論文が引用文献として他の論文に引用された回数。Web of Science Core Collectionには12,500誌以上(2015年12月現在)の雑誌に掲載された論文が収録されており、被引用回数はレコードの一部として表示されます。